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I氏の言う「純粋持株会社ではない形で求心力」をもつ「持株会社」的なものが構想されているとすれば、その求心力のシンボルとなる「会社」のトップは、M氏がふさわしいという1つの考え方である。
そこで担われるべき経営戦略は、「S」というブランドをどのように位置づけ、傘下の事業会社での使用基準を明確化し管理していくかということにならざるを得ない。 まさしく神話力を持つとまで言われる「S」ブランドとて、今日のような混乱の中に長く置かれれば威信を失うのは間違いない。
「A」ブランドも含め、製品ブランドである「プレイステーション」や「クオリァ」の位置づけ、金融事業等多くの事業分野になし崩し的に冠された「S」の整理など、Sブランドの再構築のための戦略的な課題は極めて多い。 M氏は、2004年6月躯日の株主総会で承認を受け、S常務として「ブランド戦略担当」に就任したが、これはその布石であろうか。
IN氏もM家の親戚筋の人である。 M氏の長男・E氏の再婚相手として、I氏は自分の従兄弟の娘を嫁がせているからである。
このことをもって、一部には、I氏の野心の現れだと見るむきもあったが、おそらく根も葉もない噂にすぎまい。 しかし、ファミリーの一員になってからは、当時とすれば、任天空ようなものであった。
モチベーションを高めるため、SCEは1996年にK氏個人に第三者割当増資を実施した。 K氏は自分の経営するベンチャー子会社の株主となったのである。

そのベンチャーが、プレイステーションの大ヒットで大化けする。 Sは1999年に、SCEの全株式を取得し、完全子会社化しているが、K氏の所有分はそのままにしていた。
さすがに、このことの弊害を危慎したのであろう。 2004年4月1日付けで株式交換を実施し、K氏の持株をS株と交換することに踏み切った。
実にK氏の持つSCE株100株は、S株100万株に化けたのである。 これは今日のSの株価では、実に判億円相当となる。
極めて異例な事態ではあるが、まさしく、サラリーマン・ドリームともいうべき快挙ではあろう。 しかしこれにより、K氏は、Sの個人株主として、創サラリーマン・ドリームK氏は、ゲーム機の開発リーダーをしていた時代に、異質の性格の事業は本体の中ではつぶされると考えた当時のO典雄社長の方針により、本体から切り離されて育てられた。
1993年に、SCEというゲーム機Bの会社が、S本体とSMEJとの折半出資で設立されたのである。

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